アク育の理由

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

このコーナーでは、「アクティブ育児(アク育)が今、どうして必要なのか」について、
アンケート調査などのデータや専門家の意見を聞きながら、その理由を明らかにしていきます。

第3回 子どもの低体力化と親の役目 〜お家でできる年齢別カンタン「アク育」アイデア紹介!〜

教えて下さった方は… リトルアスリートクラブ(LAC) 代表トレーナー 遠山健太

合同会社ウィンゲート代表。ワシントン州立大学教育学部初等教育学科卒。NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト。adidasパフォーマンストレーニング認定マスタートレーナー。全日本スキー連盟フリースタイルスキーチームのフィジカルコーチ。第22回オリンピック冬季競技会(2014/ソチ)に出場した選手のトレーナーも務める。リトルアスリートクラブの運動プログラムを学研と共同開発し、代表トレーナーとして活躍の場を広げている。著書に「わが子の潜在力を開花させるスポーツ子育て論」(アスキー新書)、「ママだからできる運動神経がどんどんよくなる子育ての本」(学研パブリッシング)がある。

子どもの低体力化の原因は…?

学校では毎年5〜6月頃に体力テストが行われ、数ヵ月後の体育の日で「子どもの体力が低下している」という発表があるわけですが、私が実際測定現場に行って感じているのは、子どもの低体力化と体力テストは関連性があるものの、必ずしもイコールではないということです。公園で夢中になって運動遊びをしている子ども達がいる一方で、ゲーム機に没頭している子ども達の姿を見ると、運動そのものに興味がない子どもが増えているのではないかと感じています。
また、エレベータの使用による脚力の低下、受け身が取れずに前歯や鼻骨を折る子どもが増加しているという調査結果もあります。身近にいる親が運動を楽しいと思える子どもに育てることが必要な状況です。

手軽にできる運動を子育てに取り入れることがポイント

子育てのなかで、親が率先して一緒に身体を動かすことはとても効果的です。親自身の健康のために良いというのはもちろん、運動好きな子どもを育てるには幼少期が一番重要であり、そのためには運動遊びをする環境を親が作ってあげなければなりません。
また、運動能力は、遺伝よりも生まれた後にどのような運動環境に置かれていたかで変わると、現在では考えられています。運動というと、スポーツ教室に通わせることを思い浮かべる方も多いとは思いますが、育児の中でできることは十分にあります。室内や家の周り、近所の公園で遊ぶことでも運動能力を大いに伸ばすことは可能なのです。

でも、何から始めたらいいの?というママに!

梅雨時期でもお家の中でできる! 年齢別カンタン「アク育」実践アイデアをご紹介

子どもの発育・発達を考えた運動遊びを実践していきましょう。身体の動きだけではなく、その動きを理解できているかという知性面も考慮に入れて、発育や発達状況に応じて子どもの身の丈に合った遊びを選んであげることが大切です。例えば「鬼ごっこ」では、相手を追いかける・相手から逃げるというシンプルなものから始めます。子どもの成長に応じて、鬼役をもう一人増やしたり、逃げる範囲を広げたり狭めたりすると良いでしょう。そうすることで、周辺視野の広がりや、運動強度の変化が期待できます。ルールも子どもの理解度によって変えていくと効果的ですね。

すもう

3〜6歳編
運動能力の基礎がつくられる幼児期は、動くことが楽しいと思えるように、遊ぶ環境や動機づけなどを工夫しましょう。子どもは夢中で遊ぶことで、体力・運動能力・技能が高まっていきます。神経の回路が急激に増えていく時期でもあるので、専門的なスポーツをやらせるよりも、押す・引く、踏ん張る、体を捻るなどのいろいろな動きが引き出されるような遊びをさせた方が良いです。
お家でできる遊び
すもう、毛糸玉投げ(投動作)、お馬さんごっこ(掴む力、バランス力)

メンコ、独楽、ヨーヨー

7〜8歳編
神経系の発達がピークに近づく時期です。個人差もありますが、一般的にゴールデンエイジと言われ、新しい動作をみて即座に習得できる年代です。ボールを動いている的に向かって投げられるようになり、ボールを「蹴る」動作から「ドリブルする」などのボールコントロールが上手くなっていきます。
お家でできる遊び
メンコ、独楽、ヨーヨー(投動作、体重移動、道具を扱う能力)

手押し車

9歳編
筋力や持久力が次第に発達する時期です。また知能も発達してきているので、相手チームの動向で作戦を考えて動くなど「考えて、動く」時期でもあります。
手押し車は、伏せの状態から親が両足首を掴んで前後左右に動いていきますが、強度を下げる場合はスネ、膝、太ももと持つ位置を前にズラしていくと負荷が下がります。
お家でできる遊び
手押し車(バランス力、体幹)、壁倒立(バランス力)、馬跳び(跳躍動作)

※子どもの腰が反るような状態は避けましょう。※肩がすくんでいると力んでいる 証拠です。強度をコントロールしながらやってみましょう。※両足を持っている親も腰が丸くなったりしないよう気をつけましょう。腰痛の原因になります。

きちんと体を動かすことで社会性や自立心も養われます

幼児期に様々な動きを体験し、室内外で思いきり運動遊びをさせることで、小学校でのマット運動、縄跳び、鉄棒、跳び箱といった基本的な体育種目は、適度な反復練習でできるようになります。体育種目がうまくできずに、体育の授業そのものが苦痛になる子どもが増えている現状もあります。運動が億劫になる原因にもなりますので、子どもが楽しく夢中で遊べる環境を定期的に作ってあげましょう。身体を動かすことによって、心身共に健康になるだけでなく、仲間と遊ぶことで社会性が身につき、自立心も養われます。ぜひ親子で体力作りに取り組んでくださいね!

毎日の子育てをアクティブに♪ アク育に関するママの口コミや情報が盛りだくさん♪ Click→ by AQUARIUS