妊娠・出産経験や、女性ホルモンなどから、様々な影響をうける女性のからだ。その体調変化や不調も、からだからのサインかもしれません。ママ世代の女性必読の健康情報、ぜひチェックしてみて。

 

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20〜40代の体メンテが、65歳以降の健康寿命を決める。
まずは検診を受けよう!

  • がんを早期発見、骨と血管の健康を守る!それが検診の目的
  • 各世代で必要な検査項目はコレ!甲状腺や骨なども調べておきたい
  • 人間ドックを受けるなら、検診とは別の時期に、違う施設で!
  • 検診・人間ドックは、こんな感じで受けてみよう!

がんを早期発見、骨と血管の健康を守る!それが検診の目的

なぜ、検診って必要なの?

65歳以降を元気で過ごすには、骨と血管が健康なこと、そしてがんにならないことが大切とされます。「体があちこち痛い」「体を自由に動かせない」などの状態で長い老年期を過ごすことは、とてもつらいことです。死ぬまで元気に暮らすためには、“今の自助努力=検診と体のメンテナンス”が大切なのです。

また、糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病は、知らないうちに病気が進んでいることが多く、症状が出る頃にはかなり病状が重くなっていることがほとんどです。
生活習慣病の芽を早めにつみとるためにも、検診をうけることが大切です。

自治体の検診だけで大丈夫?

自治体の検診は最低限のことが多いので、必要な項目はオプションとして加えていきましょう。

<婦人科系>
子宮頸がん検診では、子宮頸部の細胞を採取し検査をします。可能ならその検診時、あるいは別の機会に「経腟超音波検査(経腟エコー)」を足してください。子宮や卵巣の状態がわかります。

<血液>
血液検査の項目として、ぜひ「TSH」という甲状腺刺激ホルモンの値を加えてください。女性に多い、甲状腺機能亢進症(バセドー病など)や機能低下症(橋本病など)を見つけることができます。また40代になったら、女性ホルモン(FSHやE2)の値も測っておくといいでしょう。

<骨>
40代になったら、「骨密度」を測ってください。骨密度は、腰椎や大腿骨、あるいは手のレントゲン撮影などで調べます。自分の骨密度が高いか低いかを知ることで、その後の生活改善につなげられます。

各世代で必要な検査項目はコレ!甲状腺や骨なども調べておきたい

年代別に、必ず受けてほしい項目をご紹介します。

20代は、基本的な血液検査と子宮頸がんの検査を
20代は重篤な病気になることが少ない年代です。甲状腺刺激ホルモン値(TSH)を含めた基本的な血液検査と、性交渉の経験があれば子宮頸がん検査も受けておきましょう。

30代は、20代の内容にプラスして、子宮と乳房をチェック!
30代になると、がんにかかる人も出てきます。子宮については、子宮頸がん検診と経腟超音波検査(経腟エコー)、乳房については、家族歴がある場合(血のつながった家族に乳がんの患者がいる)には、マンモグラフィーと超音波検査を受けてほしいですね。血液検査では、CA125と呼ばれる卵巣ガンなどをみつけるための腫瘍マーカーも足しておくと安心です。

40代は、乳房と子宮はさらに念入りに。
骨密度や骨盤底などのチェックも40代に入ると、乳がんの発症率が上がります。マンモグラフィーに加え、超音波エコー検査も受けておきましょう(1年おきに交互でも構いません)。
骨密度と骨盤底のチェックも必須です。出産や加齢などで骨盤底筋が弱くなっていると尿もれをしやすくなりますから、必要な場合は骨盤底筋のトレーニングを始めます。
加えて、子宮体がんのチェックも行ってください。
検診では、腰椎や大腿骨などの画像を撮り、骨密度を調べます。
50代からは、婦人科以外のがんもチェック!胃や大腸の内視鏡を受けよう
50代からは、がんになる人がさらに増えます。婦人科以外のがん、たとえば大腸や胃などの検診が必須です。内視鏡の検査を受けましょう。

また引き続き、骨密度のチェックもしておくといいですね。

人間ドックを受けるなら、検診とは別の時期に、違う施設で!

人間ドックの賢い受け方は?

企業によっては、検診とは別に会社負担での人間ドックの受診を促していることがあります。検診は体の“部分”をみますが、人間ドックは“全身”をトータルに診るので、ぜひチャンスを逃さず受診をしてほしいですね。
その場合は、検診とは半年くらい時期をずらし、できれば検診とは別の医療機関で受けることをオススメします。時間と場所(空間)を変えることで、検診では見つからなかった疾患が見つかる確率が高まります。

子どもがいるので、なかなか検診に行けません・・・

子育てが忙しいことを理由に検診を受けない人は多いですが、それを正当化してはダメです。女性医療を提供している医療機関は、子ども連れでも大丈夫なところが多いはず。せめて自治体や企業が行う検診は必ず受けましょう。
そして体から不調のサインが出ていたり、要精密検査という結果が出ていたりしたら、放置せず診察を受けてください。化粧品や美容院にかける時間とお金の一部を、健康維持に使ってほしいですね。お子さんが大きくなるまで、ママが元気でいることが何より大切です。

検診・人間ドックは、こんな感じで受けてみよう!

  • 各世代で必要な検査項目を知って、検診を受けよう!
  • 甲状腺や骨など、必要なオプションを検診に加えよう!
  • 女性医療を提供している、子ども連れでもOKなクリニックで検診を受けてみよう

女性医療クリニック・LUNAグループ 理事長 関口由紀

文/医療ライター 渡邉由希
イラスト/二階堂ひとみ

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