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子宮頸管炎

子宮頸管炎とは、頸管粘膜の炎症です。単独で起こることはまれで、多くの場合腟炎などから上行性感染で広がります。子宮頸管は腟を介して外界と直接通じていることや、分娩や人工妊娠中絶時に頸管損傷を生じやすいこと、また感染に比較的弱い子宮腟部びらんが頸管の入り口に存在することなどから、腟と同様に女性性器の中でもっとも感染を受けやすいところです。そのため50%以上の女性は子宮頸管炎にかかった経験をもっているといわれ、特に出産したことのある女性の場合では60%以上に認められるといわれています。
起炎菌として、従来は淋菌によるものが多かったのですが、最近では連鎖球菌、ブドウ球菌、大腸菌などの腟に存在する菌と、性行為により感染するクラミジアによるものが多くなってきているほか、トリコモナスあるいはヘルペスによるものもあります。
■慢性化すると不妊になることも
特にクラミジアの感染による頸管炎は、比較的自覚症状が少ないことや、ピル(経口避妊薬)や避妊リングの普及、性の自由化と関連して、日本を含めた先進諸国で隠れた大流行があるといわれており、慢性化すると不妊症になりやすいことなどもあり、大きな問題とされています。
■急性と慢性の症状
頸管炎は経過により急性と慢性に分けられます。急性の場合には、子宮頸管部の入り口に細菌感染が起こると、頸管腺からの粘液分泌が増量し、しばしば膿性の帯下(おりもの)がみられます。
急性で炎症が激しい場合には周囲にも炎症が及んで下腹部痛や腰痛、発熱を伴うこともあります。急性の経過をとる代表的なものには淋菌性頸管炎があります。
慢性の場合には炎症の持続的刺激により頸管腺の分泌が増し、頸管腺の組織も増殖し、子宮頸部も肥大してきます。そのため、ネバネバした濃い黄白色の帯下ががんこにつづきます。時に慢性的に、炎症が周囲に及んで腰痛や性交痛を生ずることもあります。
抗生物質などによる薬物療法
急性頸管炎の治療は、頸管部の安静が必要なため性交を控え、抗生物質を含んだ腟錠の使用や抗生物質、消炎薬の内服が必要です。
炎症が激しく、下腹部痛や発熱を伴うものでは入院し、抗生物質の点滴や鎮痛薬などの治療を必要とする場合もあります。
慢性頸管炎では抗生物質を含んだ腟錠の使用や、それと同時に高齢者では女性ホルモン剤を含んだ腟錠を併用することもあります。
※頸管腺
頸管腺は、粘液を分泌することによって腟からの細菌の感染を防いでいます。しかし、排卵期の頸管粘液は、精子の貫通性をよくするはたらきをしています。
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体験談子宮頸管炎に関するみんなの病気・けが体験談

投稿日時:2018年06月24日 22:58
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