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吃音

吃音は、話し言葉のリズムの障害です。話し言葉のリズムが乱れ、最初の子音や音節を反復したり、最初の子音を長引かせるような話し方をします。そして話しながら眉をしかめたり、まぶたを強く閉じたり、手で調子をとるようにしたり、足をバタバタ踏みつけたりするなどチック症とよく似た動作を伴うことがあります。
■2歳半から5歳ごろに多い
吃音は、言葉の数が急に増え、お話が活発になる2歳半から5歳ごろの時期に多くみられます。この時期の子どもは、近所の友達との遊びに熱中し、幼稚園、保育園で楽しいことをたくさん経験し始めます。話したいことがいっぱいありすぎてあせってしまい、話し方のリズムを乱してしまうことがあります。
完ぺき主義の親は、子どものこのような話し方に敏感となり、うるさく注意したり干渉し、話し言葉のリズムの乱れをいっそう固定化させてしまうのです。
そのほかの習癖異常
「習慣的に身体をいじる行為」を総称して習癖異常といいますが、その規定・範囲は必ずしも明確ではありません。概念的には、チック症、吃音、習癖異常はそれぞれ区別されていますが、臨床的には互いに重なり合っており、類似しています。指しゃぶり、爪かみ、頭を打ちつける、自分のからだをたたいたりかんだりする(自傷行為)、歯ぎしりする、絶え間なく鼻をほじる、髪を引っ張って抜いてしまう(抜毛症)、空気を飲み込む(空気嚥下症)などの症状がみられます。
■情緒不安定で干渉される子に多い
情緒的に不安定で、両親から常に干渉されつづけている子どもが、些細なことをきっかけに習癖異常を現します。例えば、母親に十分甘えられなかった子どもは、下の子が生まれ、1人で寝るようになってから歯ぎしりを始めることがあります。短気で神経質な母親に養育されたおとなしい子は、いたずらの罰として大切にしていたお人形を取り上げられた後に、自分の髪の毛を抜き始めたりすることがあります。
対処のしかた
〈吃音の場合〉
興奮しているときには、だれでもよく経験することですが、話すリズムが乱れてしまい、口ごもってしまうことがあります。その意味では、話し言葉のリズムの乱れはごく普通の現象であり、障害とか病気と考えるべきものではありません。「吃音」という言葉そのものをもたない外国のある地方では、吃音の子どもがいないといわれています。英国では、とつとつとやや口ごもりながら話すのが紳士のたしなみのひとつといわれているくらいです。
「吃音」を心配して相談にくる両親の多くは、子どもをしかることが多く、きちょうめんで完全主義的な育て方をしています。子どもが口ごもることを気にして、「ゆっくり話しなさい」と注意したり、むりやり直そうとしたり、不快さをあからさまに表情に表してしまいます。
このようにしていますと、子どもはやがて自分の話し方が皆から注目されていることに気づき、話す前から緊張し、そのためにいっそう口ごもってしまうのです。親から注意されないように上手に、完ぺきに話そうとするときの子どもの緊張と不安はたいへんなものです。完ぺきに話そうとするとますますあせってしまい、声がかすれ、息苦しくなってしまいます。一方で、友達と一緒に声を出して本を読んだり、歌を歌うときには、安心して声を出すことができるので決してどもらないものです。
話し方が少しくらいあわてんぼうでも、こころを弾ませながら幼稚園であったことを楽しそうに話してくれることのほうがもっと大切なことなのです。
〈チック症や習癖異常の場合〉
チック症や習癖異常も、これと同じ原理がはたらいているのです。あせらずに、じっくり待つことが肝要です。
決して注意したり、やめさせようとしてはいけません。子どもに重くのしかかっているストレスをやわらげ、時間をかけてこころのエネルギーが充電されるのを待っていると、いつの間にか症状は消えていきます。両親が、言葉で注意はしなくても、不快な気持ちをしぐさとして表してしまうと、ますます症状を固定化してしまうのです。
子どもが症状をあらわすと、親はさもいやそうにじろっとにらみつけたり、顔をしかめたり、わざとらしくせき払いをして無言の注意を与えてしまいます。
このようなマイナスのはたらきかけをしないように注意してください。
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