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なんだか不調だけど、これってプレ更年期?
ママの疑問に答えます!(1)

監修:中村 理英子 先生

中村理英子 先生

なかむら・りえこ 中村クリニック院長。岡山県生まれ。1970年、東邦大学医学部卒業後、同大学産婦人科学教室に入局。1991年、東京・下北沢にて中村クリニック を開設・産婦人科・内科・小児科の診療にあたる。 2004年、新たにクリニックをリニュ-アルして美容皮膚科・皮膚科を併設。お母さんのような温かな診療で患者さんからの信頼も厚い。女性誌などでは、さまざまな世代への良きアドバイザーとしても活躍中。『更年期からのクリニック』(主婦と生活社)など著書多数。

30代後半~40代後半は少しずつ女性ホルモンが低下し始め、育児や仕事のストレスから女性ホルモンのバランスも崩しやすい“プレ更年期”と呼ばれる時期にあたります。以前より体が冷えやすくなったり、熟睡できなくなったり、生理の量が減って周期も短くなるなど、「なにか調子が良くないかも…」と感じている人は多いかもしれません。本格的な更年期に入る前に、どのように体調(女性ホルモン)を整えていけばいいのか。専門の先生に、ママ達の疑問をぶつけてみました!

プレ更年期ってなに?

30代後半から女性ホルモンが減り始め、心や体などにさまざまな症状が出る

更年期は閉経を挟んだ前後10年(45歳頃から55歳頃まで)を指しますが、“プレ更年期”とは30代後半から40代前半頃のことをいいます。
女性ホルモンは30代後半から少しずつ減り始めるため、女性ホルモンにより守られている、心や肌、粘膜、骨、血管、脳、筋肉、自律神経などにさまざまな変化が訪れます。これを“プレ更年期”と呼んでいます。
今までと同じように育児や仕事をしていても、疲れやすかったり、ムリが利かなくなったりし始めるのがこの年代です。

女性ホルモンが減ると、具体的にどんな症状が表れるの?

生理周期の乱れ、不眠、イライラ、肌や粘膜が乾く、冷えやすいなど

女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つがあり、中でもエストロゲンは女性らしさを作るホルモンで、女性の体や肌、心を守る働きをしています。
そのため加齢により卵巣機能が低下し、エストロゲンが減ってくると、体にさまざまな不調が現れます。

・生理周期が乱れる
・頭痛めまいがする・肩こりや腰痛が頻繁に起こる
・胃もたれや消化不良を起こしやすい
・手足や腰が冷えやすい
・疲れやすい
・めまいや耳鳴りがする
・首が痛くなりやすく、時々寝違えも
・関節が痛む、しびれがある
・目がかすむ、目が疲れやすい
・寝つきが悪い、眠りが浅い
・怒りやすく、イライラする
・クヨクヨして落ち込みやすい
・なにをするのも億劫に
・むくみやすくなった
・肌が乾燥してかゆい
・ツメに筋が入って割れやすい
・口の中が乾燥しやすく、口臭があることも

こうした症状は、一見その部位に疾患が起こっているように見えますが、プレ更年期以降の世代では、実はエストロゲンの減少により起こっていることが多いのです。
上記以外にも、子宮体がんや乳がんなどの病気、膣や粘膜の乾燥、心臓や血管のトラブルなど生活習慣病、骨粗鬆症など骨のトラブルなども起こりやすくなります。
こうした症状がある場合には、さまざまな診療科を受診する前に、まずは婦人科で相談してみることをオススメします。

女性ホルモンが減ると、具体的にどんな症状が表れるの?

ストレスを受けると、更年期みたいな症状になるの?

卵巣機能が衰えていなくても、ストレスで不快な症状が出ることも

プレ更年期になると少しずつ卵巣機能が低下し、エストロゲンの分泌量が減ってきますが、不快な症状にみまわれている人の女性ホルモンの値を調べてみると、まだまだ卵巣は元気で心配がないということが多くあります。
この場合、原因は卵巣機能の低下ではなく、強いストレスにより自律神経のバランスが乱れているのかもしれません。自律神経のバランスが乱れると、生理不順や無排卵を招いたり、一時的にほてりや動悸、めまいなど、更年期のような症状が表れることがあります。
 このようなケースでは、生活リズムや食生活、睡眠時間、家族との関係などを見直し、なによりストレスのもととなる原因を取り除くことが大切です。育児や仕事は待ってくれませんが、何らかの改善ができないか生活全般を見直してみましょう。

プレ更年期の症状だと思い込み、見過ごしやすい病気にはどんなものがあるの?

疲れやすい、動悸がするなどの症状は、過多月経による“貧血”かも

子宮筋腫などがあると経血の量が増えるので“過多月経”になりやすく、毎月過度に血液が失われて貧血になりがちです。貧血になると全身に必要量の酸素が運ばれなくなるので、疲れやすくなったり、動悸がしたりします。また貧血が長期に渡ると心臓に負担がかかってきてしまいます。昼間でも夜用のナプキンが手放せないほど経血量が多かったり、疲れやすいなどの症状があるときには、“もう歳かも…”と勝手に思い込まず、婦人科でチェックを受けてください。

すべての女性が、プレ更年期になるの?

まったく症状のない人も。人によってつらさは異なる

プレ更年期(更年期)の症状の表れ方は、人によってさまざまで、まったく症状が出ない人もいます。本人の体質や気質(性格)の違い、育児や家族、経済面などのストレスの有無、置かれた環境などが複雑に絡み合って、症状やつらさに影響を与えます。
しかし一つ言えるのは、「こうじゃなきゃいけない」「すべてを完ぺきにしなきゃ」など思い込みが強く几帳面すぎる性格は、症状を重くしてしまう傾向があります。「ま、仕方ないか」とあっけらかんとしているくらいがちょうどいいかもしれません。プレ更年期(更年期)をいたずらに怖がらず、おおらかに過ごしたいですね。

すべての女性が、プレ更年期になるの?

次のページでは、プレ更年期についてのママからの素朴な疑問にお答えします。

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