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子どもの夏風邪「ヘルパンギーナ」「手足口病」「プール熱」。
その違いと対処法は?(1)

監修:小暮 裕之 先生

小暮 裕之 先生

こぐれ・ひろゆき 有明こどもクリニック院長。2003年、獨協医科大学卒業。2003年、総合病院国保旭中央病院・臨床研修医。2005年、国立成育医療センター総合診療部・レジデント。2008年、総合病院国保旭中央病院・小児科医員。2009年、同主任医員、国立成育医療研究センター放射線診療部放射線診断科・臨床研究員併任。2010年、有明こどもクリニック開業。地域の保育園の園医・小学校の校医を務めながら、一方で病児保育体制の充実にも力を注いでいる。

夏になると子ども達の間では、「ヘルパンギーナ」「手足口病」「プール熱」といった、いわゆる“夏風邪”が流行します。ヘルパンギーナや手足口病は口内に水疱ができるため非常に痛く、子どもは大泣き。どう看病をすればいいかオロオロするママの姿が見られます。3つの夏風邪について、それぞれの特徴とケアのポイント、家族への感染予防などについて、小児科の先生にお話しを伺いました。

ヘルパンギーナ」と「手足口病」ってどんな病気?

☆ 症状・特徴は?

口内炎や発熱などの症状が出る。ヘルパンギーナの方が症状は酷い

口内炎や発熱などの症状が出る。ヘルパンギーナの方が症状は酷い

◆「手足口病」

手や足、口内など全身に水疱を伴った発疹が現れ、37~38度程度の発熱を伴います。全身に広がる発疹は、見た目は酷いのですが、子ども自身はそれほど苦しくはありません。比較的元気に遊びます。しかし口内炎ができて物を食べると浸みるため、食欲低下を招きます。

◆「ヘルパンギーナ」

急性ウイルス性咽頭炎とも呼ばれ、のどの奥にたくさんの水疱ができます。水疱は2〜3日するとただれて潰瘍になり、痛みも酷くなります。それにともない“よだれ”が増え、食欲低下も招きます。また、高熱(39~40度)が出やすいのも特徴です。手足口病のような全身の発疹は出ません。

☆ 原因は?

どちらの病気も7から9月頃(夏から秋口)にかけて、エンテロウイルス、コクサッキーウイルスが原因で発症します。原因となるウイルスは数種類あるため、何度もかかる可能性があります。

☆ 感染経路は?

せきやくしゃみ、タオルの共有、おむつ交換などで感染する

手足口病、ヘルパンギーナどちらも、飛沫感染(咳やくしゃみなど)、接触感染(手やタオルなどから)、糞口感染(おむつ交換など)により感染が広がります。

☆ かかってしまった場合の対処法は?

口内の水疱がとても痛いので、食事は熱いものや塩分の多いものは避けて

口内の水疱がとても痛いので、食事は熱いものや塩分の多いものは避けて

手足口病もヘルパンギーナも、特効薬はなく治療法はありません。水分と栄養補給に気をつけながら、自然治癒を待つしかありません。

どちらの病気も口内に水疱ができて浸みてしまい、物を食べづらくなるので、浸みないもの、柔らかいもの、熱くないもの、塩分の少ないものを与えてあげてください。また、熱がなくてものが食べられるのでしたら、家の中で遊ばせておいても大丈夫です。

小児科へは急いでかかる必要はありませんが、発熱が3日以上続く、頭痛や嘔吐がある、意識がもうろうとする、視線が合わない、水分がとれない、ぐったりしている、呼吸が速いなどの症状がある場合は、他の病気の可能性もありますので早めに受診をしてください。

☆ 登園はいつから大丈夫?

熱がなく、食欲があり元気ならば登園可能です。ただし発疹がある場合には、水ぼうそうなどの可能性もありますので、必ず小児科で診断を受けてから登園してください。

※学校保健法・第二種伝染病に指定された登園・登校停止の疾患ではありません。ウイルスの排出期間が長いため、流行を防ぐために登園・登校を停止しても意味がないとされています。

次のページでは、「プール熱」の症状やケア方法について詳しくご紹介します。

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