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イライラや肩こり、めまい…。これって自律神経の乱れ!?
ケア方法を教えて!(1)

監修:宮沢 あゆみ先生

宮沢あゆみ先生

みやざわ・あゆみ あゆみクリニック院長。早稲田大学第一文学部卒。TBSに入社し、報道局政治経済部初の女性記者として首相官邸、野党、国会、各省庁を担当。外信部へ移り国際情勢担当。バルセロナオリンピック特派員。この間、報道情報番組のディレクター、プロデューサーを兼務。その後、東海大医学部に学士編入学。New York Medical College、Mount Sinai Medical Center、Beth Israel Medical Center へ留学。三井記念病院、都立墨東病院勤務などを経て、2003年「あゆみクリニック」(東京・小川町)を開業。

女性は30代後半を迎えると、どことなく体の不調(不定愁訴)を訴える人が多くなります。原因を調べてみてもハッキリしない場合、不調の多くは自律神経の乱れから生じているのかもしれません。プレ更年期から更年期に生じる自律神経の乱れは、どのようにケアしていけばいいのか。専門の先生に伺います。

よく聞く言葉だけど、自律神経ってなに?

呼吸や脈拍、体温などを24時間、自動で調整している神経のこと

自律神経とは、呼吸や循環、血圧、体温調節、内分泌、代謝といった活動を調整するために、24時間働き続けている神経のこと。
自律神経の司令室は、脳の「視床下部」という場所にあり、自分の意思とは関係なく自律的に働いているので、自分の意思や努力でコントロールすることはできません。
自律神経には2種類あり、活動時や昼間に活発になる「交感神経」と、安静時や夜に活発になる「副交感神経」があります。
「交感神経」は、外敵がきたら対応する危機管理の役割を果たしており、「副交感神経」には体の緊張を解き、リラックスさせる働きがあります。
下の図はそれぞれの働きをまとめたものです。真逆の働きをしていることがわかります。

交感神経 副交感神経
瞳孔 拡大 収縮
発汗作用 亢進 減少
心拍数 増加 減少
血圧 上昇 下降
皮膚 収縮(鳥肌が立つ) 弛緩
胃腸 働きを抑制 働きを促進
消化管 消化液の分泌を抑制 消化液の分泌を促進
膀胱 排尿を抑制 排尿を促進

これら2つ(交感神経と副交感神経)のバランスが崩れてうまく働かないことを、一般的に「自律神経の乱れ」と呼んでいます。

更年期、自律神経はどうして乱れやすいの?

自律神経と女性ホルモン分泌の司令室は、脳の同じ場所に
そのため、女性ホルモンに乱れが生じると自律神経も影響を受ける

自律神経と女性ホルモン分泌の司令室は、脳の同じ場所に。そのため、女性ホルモンに乱れが生じると自律神経も影響を受ける

卵巣からのホルモン分泌は、脳の視床下部(女性ホルモンの司令室)が下垂体に指令(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)を送り、下垂体が卵巣へ“ホルモンを分泌しなさい”とFSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体形成ホルモン)を分泌することにより行われています。
実は自律神経の司令室も、同じく脳の視床下部にあります。そのため、何らかの原因で女性ホルモンの司令室に乱れが生じると、自律神経もその余波を受けて乱れてしまいます。

自律神経はどのような原因で乱れるの?

更年期は、女性ホルモンの司令室がくたびれてしまうことが自律神経が乱れるひとつの要因に

20~30代と更年期世代では、自律神経が乱れる原因は若干異なります。
20~30代では、ストレスや忙しさ、昼夜逆転した生活、過度なダイエットなどにより、女性ホルモンの司令室に乱れが生じ、その余波を受けて自律神経も乱れがちになります。
一方の更年期世代では、女性ホルモンの司令室がいくら頑張って指令を出しても卵巣が反応しなくなるため、司令室自体が次第にくたびれてしまいます。すると自律神経の司令室にも乱れが生じるようになります。

不規則な生活を続けていると、交感神経が働き続けるため副交感神経がうまく働かなくなる

すべての世代に共通する要因として、生活リズムの乱れがあります。
夜型の生活や不規則な食生活、深夜残業、夜遊びなどを繰り返していると、ずっと交感神経が働き続けるため、本当なら副交感神経が優位に働かないといけない夜間や休息時にもうまくスイッチが切り替わらず、交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまいます。すると、さまざまな症状にみまわれるようになるのです。

気候や人間関係、災害、労働環境などのストレスも自律神経を乱す要因に

ストレスがその人の許容量を超えてしまうと、心身に悪影響を及ぼし自律神経が乱れる要因になります。心身へのストレスとなるものには、以下のようなものが挙げられます。

  • 気候; 季節の変化や異常気象、気圧の変化など
  • 人間関係; 職場の上司や同僚、部下、友人、ママ友、近隣の人など
  • 家族関係; 親子、夫婦、親戚など
  • 災害; 地震、火事、台風、洪水など
  • 労働環境; 長時間労働、残業、休日出勤、昇進、転勤、異動、人事評価など

自律神経が乱れやすいタイプってあるの?

きまじめで、環境変化などのストレスに弱い人は自律神経が乱れやすい傾向が

性格的な特徴としては、きまじめで几帳面、完ぺき主義、人の評価が気になる、些細なことも気になり流せない、一人で抱え込む、心配性などが挙げられます。
また、環境変化などのストレスに弱い人も自律神経が乱れやすいといえるかもしれません。

自律神経が乱れると、どんな症状が現れるの?

イライラ、よく眠れない、胸が詰まる、耳鳴り、疲れやすいなど

☆こころの症状

  • イライラする
  • ちょっとしたことが気になる
  • 憂うつになる
  • やる気が出ない
  • 記憶力や集中力の低下
  • 沈んだ気分が続く
  • 不安になる

など

☆からだの症状

  • 心臓がドキドキする(動悸がする)
  • 突然汗が出る(ホットフラッシュ)
  • 寝つきが悪い、睡眠が浅い
  • 息が切れる
  • 胸が苦しい
  • 胸が詰まる
  • のどがつかえた感じがする
  • 頭が痛い
  • 肩がこる
  • めまいがする
  • 耳鳴りがする
  • 眼精疲労
  • 疲れやすい(倦怠感)
  • 冷える、ほてる
  • だるい
  • 食欲不振
  • 頑張りが利かない

など

自律神経が乱れているかどうか、どうしたらわかるの?

下記のチェックリストであてはまるものがあれば、自律神経が乱れているかも…
※確定診断は医療機関を受診する必要があります。

  • 起床時間や就寝時間が決まっていない。
  • 睡眠不足の状態が続いている。
  • 疲れているのに眠れない。
  • 家族や子どものことで悩みが多い。
  • 職場の人間関係で悩んでいる。
  • 最近、ショックなことがあった。
  • 運動することはほとんどない。
  • 最近、生理周期が変化した。(短くなった・長くなった)

あてはまるものがあれば、自律神経が乱れているかも…。次のページでご紹介するケア方法を試してみてください。それでも改善しない場合や生活に支障をきたしている場合は医療機関で相談を。

チェックリストであてはまるものがあれば、自律神経が乱れているかも…

次のページでは、日常生活の中でできる自律神経を整える方法や、医療機関の受診方法などをご紹介します。

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