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健康カレンダー

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【お悩み】38歳。生理痛が年々酷くなっている。
子どもはほしいけど、まだ妊娠は大丈夫? (1)

監修:甲賀かをり 先生

甲賀かをり 先生

こうが・かをり 東京大学大学院医学系研究科産婦人科学講座准教授。千葉大学医学部卒業。三井記念病院産婦人科、国立霞ヶ浦病院産婦人科、武蔵野赤十字病院産婦人科を経て、豪州プリンスヘンリー研究所・米国イエール大学留学。2014年より現職。女性のQOLと妊孕(にんよう)性を損なう子宮内膜症についても造詣が深く、JECIE(日本子宮内膜症啓発会議)の副実行委員長も務める。
※妊孕性とは、妊娠する力、妊娠のしやすさのこと。

38歳ぐらいで生理に変化あり。“まだ産める”と根拠なく信じてない?

30代後半から40代で、生理が重くなる人は多いけど…歳のせいにしていませんか?

年とともに、生理痛が酷くなる、生理の量が多くなるということに悩んでいる人は多いかもしれません。でも“年だから仕方ないよね”“これくらいガマンしなきゃ”と考えて放置している人は多いのではないでしょうか。

まず、年をとったからといって、それだけで生理痛がひどくなる、経血の量が多くなる(過多月経*)ということはありません。その背後には、子宮内膜症(チョコレートのう胞*)*や子宮腺筋症*、子宮筋腫*、などの病気が潜んでいるかもしれません。

38歳ぐらいで、なんとなく子どもがほしいと思ってる。「まだまだ大丈夫」と根拠なく信じてない?

38歳ぐらいで、結婚しているか否かにかかわらず、将来は子どもがほしいと思っている。そして、年々生理痛がひどくなっていて、生理の量も増えている、という状況の人は多いのではないでしょうか。貧血がある人もいるかもしれません。

よく見られる思考パターンとしては、「きっとそのうち子どもはできるし、周囲をみても40歳過ぎて子どもを授かっている人は多い。最近、生理の様子が変わってきているけど、いちおう毎月生理はあるから大丈夫じゃない?」と根拠なく信じているというもの。
要はすべて希望的観測で、生理の様子がおかしくなってきているのに大丈夫だと思い込み、赤ちゃんだってまだまだ大丈夫なんじゃない?と考えてしまっている人が多いということ。これは本当でしょうか?

まだ38だし、赤ちゃんもできるはず。

38歳から43歳までの5年間を、何も手を打たず過ごしちゃダメ!

不妊治療と、生理痛や過多月経の治療は両立が難しい。どちらかを選ぶ必要が!

☆子どもを望む場合

まず現実的な問題として、38歳という年齢は、お子さんがほしいと考えているのなら、残された時間はきわめて短いということがあります。妊娠する確率は、36歳ぐらいでがくっと下がり、40歳をすぎると自然妊娠できる確率は数パーセント程度になります。そして40をすぎるとたとえ妊娠できたとしても、流産率が40%程度まで跳ね上がってしまいます。

結婚しているなら、パートナーと話し合って不妊治療のスクリーニング検査(基礎検査)だけでもまず受けてください。その上で、なにか問題が見つかったら、不妊治療を始めるのか、それでも自然妊娠にかけるのかの選択になります。後々後悔したくないのであれば、IVF(体外受精)など生殖補助医療も選択肢に入ってくるかもしれません。
また妊娠すれば当然生理は止まりますから、子宮内膜症や子宮腺筋症などの病気の進行も抑えられます。

子ども、どうする?

☆すぐには子どもを望まない場合

結婚していない、あるいは現実的にすぐには子どもを望まないのであれば、生理痛や過多月経の治療を開始します。
子宮内膜症や子宮腺筋症などがあれば、20代~40代前半なら低用量ピルの服用、子宮内へのミレーナ*の挿入、40代中盤以降であれば子宮内膜症治療薬(黄体ホルモン剤)やミレーナ*などが選択肢になります。これらは服用や使用をやめれば妊娠可能になります。
一昔前は“子宮をとる”という選択肢以外になかった疾患も、現在では優れた治療法が開発されています。
いずれにしても、いちばん良くないのは何の手も打たず43歳ぐらいまで過ごしてしまうことです。

次のページでは、「こんな症状があれば婦人科へGO!」というチェック項目などをご紹介します。

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