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大事なことだから、今から考えておきたい!考えよう!親とのこと

特定の食品を食べたときにあらわれるアレルギー反応が食物アレルギーです。人の体に本来備わっている免疫機能が、食品を異物と認識してしまうことによって起こるもので、近年増え続けています。主に消化・吸収機能が未熟な乳幼児にみられますが、成長とともに自然に治ることも多くあります。
日常生活から考えられる原因
1. アレルギーを起こしやすい食品の摂取
食物アレルギーの原因となる食品は、乳幼児の場合卵が最も多く、次いで牛乳・乳製品、小麦、大豆の順です。原因となる食品は年齢とともに変化していき、それ以降はそばやピーナッツ、えびやかになどの甲殻類、キウイやバナナなどの果物類もアレルギーを起こしやすい食品として挙げられています。
食物アレルギーが引き起こす疾患
1. アトピー性皮膚炎
腕の内側や膝の後ろなどに強いかゆみをともなう湿疹があらわれ、放っておくと全身に広がる皮膚疾患です。少し良くなったと思ったら、また悪くなったりを繰り返す傾向にあります。アレルギー疾患で、2歳までは食物アレルギーの影響が大きいとされています。乳幼児期では顔や頭、耳などの皮膚がジクジクして赤く腫れ、小児期以降では皮膚がカサカサに乾いて硬くなります。思春期になると治まる場合が多いのですが、成人以降も続くと慢性化することがあります。この疾患・症状に関連する情報はこちら。アトピー性皮膚炎(全身)
2. アレルギー性結膜炎
アレルギーの原因となる異物が結膜に入ることで、目に充血や強いかゆみが起きる疾患です。結膜がむくんで白目の部分がブヨブヨと柔らかくなることもあります。花粉をはじめ、ほこりやダニ、ペットの毛などのハウスダストがアレルギーの原因物質となる他、食物アレルギーで起こることもあります。また、最近ではコンタクトレンズの材質や汚れがアレルギーの原因になることもわかってきました。
3. アレルギー性鼻炎
アレルギーの原因物質が体内に侵入して、アレルギー反応を引き起こし、鼻の粘膜に炎症を起こす疾患です。突然、発作のようなくしゃみが続いたり、水のような鼻水、鼻づまりなどの症状を引き起こします。アレルギー性鼻炎にはハウスダストが原因の通年性と花粉が原因の季節性がありますが、子どもの場合は食物アレルギーによって起こることもあります。
4. 気管支喘息
アレルギーによる気管支の炎症や、アレルギーによって気道が過敏になって気道が狭くなり、息が苦しくなる発作を繰り返す疾患です。発作時には、せき、たん、ゼイゼイ、ヒューヒューという呼吸音(喘鳴・ぜんめい)、呼吸困難があり、息を吸うときより吐き出すときの方が苦しくなるのが特徴です。最も多い原因物質はダニのふんなどのハウスダストですが、そばや卵などの食物アレルギーによって起こる場合もあります。この疾患・症状に関連する情報はこちら。喘息
5. じんましん
食べ物をはじめ、薬や植物などが原因として挙げられています。その食物を食べたり、植物に触れたりすることで皮膚が反応して赤く盛り上がり、強いかゆみをともなう皮膚アレルギー疾患です。皮膚の赤い盛り上がりは直径数ミリのものから、広範囲の地図状に広がるものまであり、ほとんどの場合数分から数時間で消え、しばらく時間をおいてからまたあらわれることがあります。この疾患・症状に関連する情報はこちら。じんましん(全身皮膚)
6. アレルギー性胃腸炎
アレルギーの原因となる特定の食品を食べると、胃腸などの消化器に炎症が起こる疾患です。食物をとってから30分ほどで激しい腹痛や嘔吐、血便の混じった下痢などの強いアレルギー症状が出ることがあります。とくに2歳までの乳幼児に食物アレルギーとして発症することが多く、母乳から人工ミルクに変えた時期や離乳食で卵を使用したときに起こりやすくなります。
7. アナフィラキシーショック
アレルギーの原因となる食品を食べた後に、全身にわたってアレルギー反応が起こり、ショック状態に陥るのがアナフィラキシーショックです。軽い場合には、全身のじんましんや発熱などが起こります。重度の場合には、呼吸困難や血圧の急激な低下、けいれんなどの症状を起こし、意識を失い、死に至ることもあります。一刻も早く救急車で病院に搬送する必要があります。
予防法
1. 卵は生後5~6カ月以降に卵黄から始める
乳幼児の食物アレルギーの5~8割は卵白のアレルギーであるといわれています。母親がアレルギー体質の場合は、妊娠7カ月から卵白の摂取を止めると卵アレルギーの予防に繋がります。離乳食は5~6カ月から始め、卵を与える場合は卵黄から始めましょう。よく加熱した消化の良い状態で少ない量から始め、徐々に量を増やしていくことが大切です。
対処法
1. 専門医と相談の上、原因食物を除去する
毎日の食生活からアレルギーの原因となる食物を取り除くことが基本ですが、用心深くなりすぎて過度な除去を行うと、子どもの場合発育に影響したり、成人でも栄養の偏りの原因となります。また、除去の程度や期間などは人によって異なりますので、専門家に相談の上、除去を行いましょう。
2. 園や学校には入園・入学前に相談する
集団生活に入るときに一番問題になるのが給食です。園や学校に病状を伝え、対応について相談しましょう。親のつくるお弁当を持参する場合は、周囲の子どもたちに理解を求めることも大切です。給食以外でも、小麦粘土の工作など注意が必要なこともありますので、事前に園や学校と話し合いをしておきましょう。
3. 病院で診察を受ける
食物アレルギーが疑われる場合は、できるだけアレルギーの専門医のいる病院を受診しましょう。子どもの場合はまず小児科へ。小児科をベースとしたアレルギー専門医なら、さらに詳しく相談に乗ってくれます。アトピー性皮膚炎を発症している乳児の場合は、離乳食が始まる前に検査を受け、原因となる食品を調べておきましょう。
口の中だけに起こる食物アレルギー
特定の果物や野菜を食べて、口の中がかゆくなったり、腫れてしまう人がいます。これは口腔アレルギーの症状で、近年増加している新しいタイプの食物アレルギーです。果物ではキウイ、メロン、イチゴ、モモ、パイナップル、リンゴ、バナナなど、野菜ではトマト、セロリなどで起こります。もともと花粉症やゴムアレルギーの人が、花粉やゴムと共通する物質が含まれる果物や野菜を食べるとかゆみや腫れを起こすことがあり、シラカバ花粉症の人がリンゴを食べたときや、ゴムアレルギーの人がバナナを食べたときにかゆみや腫れが起きやすいことが知られています。大人にも子どもにも起こり、まれにショック状態になることもありますので注意が必要です。
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