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お金関連 2014.11.19

相続における登場人物と遺留分や手続き

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相続の発生は通常、予期も計画もできないものですよね。しかし、相続財産に対処する場合、原則として相続人全員の合意が必要です。いざという時に備えて相談するべき親族の連絡先などは確認しておいた方が安心かもしれません。
法定相続人は誰になるのか
民法では次のように法定相続人(亡くなった方の財産などを相続する権利がある人)を定義しています。

1.亡くなった方の配偶者は常に相続人になる。配偶者に加えて下記順番で法定相続人となる。
2.第一順位:亡くなった方の子、子が亡くなっている場合はその子や孫。
3.第二順位:亡くなった方の父母、父母が亡くなっている場合には祖父母。
4.第三順位:亡くなった方の兄弟姉妹、兄弟姉妹が亡くなっている場合はその子。

配偶者は常に相続人になりますが、配偶者以外の法定相続人は、まずは第一順位に当たる人が、第一順位がいない時にだけ第二順位、第一順位も第二順位もいない時にだけ第三順位の人が法定相続人になります。
配偶者は常に相続人になりますが、配偶者以外の法定相続人は、まずは第一順位に当たる人が、第一順位がいない時にだけ第二順位、第一順位も第二順位もいない時にだけ第三順位の人が法定相続人になります。
そして法定相続分(相続する割合のこと)も順位によって決まっています。

第一順位の人は全員で2分の1、第二順位の人は全員で3分の1、第三順位の人は全員で4分の1の財産を均等に分けることになりますので、配偶者はどの順位の相続人と財産を分けるかで法定相続分が変わります。

例えば

・配偶者と亡くなった方の兄弟姉妹(第三順位)しか相続人がいない場合、配偶者の相続割合は4分の3、兄弟姉妹は複数人いても全員で4分の1にあたる財産を均等に分けることになります。

・配偶者がいない場合で、子(第一順位)がいる場合は、子がすべて相続します(子が2人なら2分の1づつ)。

・配偶者がおり、第一順位から第三順位まで全ていない場合は、配偶者が全て相続となります。

なお、内縁の夫や妻、元配偶者は法定相続人にはなりません。認知を受けた子供は実子と同じように法定相続人になります。
遺留分とは?
上記のような法定相続分の定めはありますが、遺言がある場合や、相続人全員で合意がとれた場合などは違う分け方をすることもできます。

この時、例えば遺言で遺族の知らなかった第三者に全財産を相続させる意思などが記されていた場合はどうでしょうか。この場合、遺された家族が住まいを失ったり経済的に立ちゆかないことになる恐れが生じます。そのため最低限相続する権利を主張できる「遺留分」が存在します。

遺留分は基本的には法定相続分の半分を主張できます(法定相続人に配偶者がおらず父母のみの場合は3分の1)。

例えば、妻と子1人を遺して夫が亡くなった場合で考えてみましょう。法定相続分は妻2分の1、子2分の1となります。

この時、遺言書で全財産を第三者に相続させると書かれていても、法定相続分の半分である、妻4分の1、子4分の1の財産については相続する権利を主張することができます。なお、遺留分は亡くなった方の兄弟姉妹にはありません。
生前に相続放棄はできない
相続の放棄については、相続が発生してからしかできません。生前に相続を放棄する旨を約束しても無効となります。ただし、遺留分については家庭裁判所の許可を受けて、あらかじめ放棄することができます。
相続の放棄については、相続が発生してからしかできません。生前に相続を放棄する旨を約束しても無効となります。ただし、遺留分については家庭裁判所の許可を受けて、あらかじめ放棄することができます。

例えば親が息子二人に対して、次男に一定の財産を生前に贈与し、残る財産はすべて長男に相続させたいと考えていたとします。

相続をあらかじめ放棄させることはできないので、遺言状に「長男に全財産を相続させる」と記して親が亡くなり相続が発生するとどうなるでしょうか。

次男は親の生前に贈与を受けていても、相続財産の価値によっては主張できる遺留分がある場合もあります。次男は権利が主張できるため、揉めることもあるかもしれません。

こうしたケースでは、親があらかじめ次男への贈与の意味や、長男が相続する予定の財産について意向を説明し、次男に遺留分を放棄させておくとスムーズな場合もあります。

このように親の意向が聞けるうちにできる手続きもあります。また、実際に相続が発生した時には、普段あまり話ができていなくても、兄弟姉妹や伯叔父母と相談しなければならないケースもありますので、連絡先などはあらかじめ確認しておいた方が安心でしょう。
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風呂内 亜矢 先生
CFP®認定者、宅地建物取引士、住宅ローンアドバイザー
1978年生まれ。岡山出身。26歳の時にマンションを購入したことをきっかけにお金の勉強と貯蓄をスタート。現在は夫婦で4件の物件を保有。購入体験と不動産営業職の経験を元にテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、セミナーなどでお金に関する情報を発信している。
新刊「その節約はキケンです-お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか」、監修「最新版 届け出ひとつでお金がもらえる本」など多数

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