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お金関連 2016.04.20

4月から、お薬手帳で医療費減!

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2016年4月に診療報酬が改定され、私たちが負担する医療費も変わりました。上手に使えば医療費を節約できる変更もあり、そのひとつが、薬局の「お薬手帳」です。
 
高齢になると、薬を処方される回数が多く、複数の医療機関に通っているケースもあるため、健康管理の面でも家計の節約の面でも、今後お薬手帳の活用が重要となります。

今回は、年金や医療費などの社会保障、民間医療保険、家計の節約などの記事を執筆しているライターの早川 幸子さんに、お薬手帳の活用法を教えていただきました。
お薬手帳の役割とは
薬は、飲み合わせや、決められた用量・用法を守らなかったりすると、効き目が悪くなったり、薬害を起こしたりすることがあります。そうした健康被害から患者さんを守るために作られたのが「お薬手帳」です。

複数の医療機関から処方された薬の情報を1冊の手帳にまとめて記録することで、薬剤師が飲み残しや飲み合わせをチェックして事故を防ぎ、医療費を削減することも可能になります。

薬局で、お薬手帳に情報を書き込んでもらう料金は、「薬剤服用歴管理指導料」という調剤報酬に含まれており、患者の自己負担額は年齢や所得に応じて異なります。2016年3月まで、お薬手帳「あり」の場合が40~120円、「なし」の場合は、30~100円。お薬手帳「なし」の方が、医療費が10~20円安くなったため、薬局でお薬手帳を断るケースが散見されるようになりました。

しかし、お薬手帳は、薬の相互作用や重複投与による事故を防ぐための重要なアイテムです。東日本大震災の被災地では、地震や津波で深刻な被害を受け、カルテや調剤履歴を喪失した医療機関がたくさんありました。そうした状況のなかで、お薬手帳を携帯していた患者は、避難先でもスムーズに診療や投薬を受けられた事例が数多く報告されました。そのため、国はお薬手帳を持つことを国民に推奨しています。
お薬手帳の持参で医療費が安く!
そこで、これまでの経緯を踏まえて、2016年4月からは、薬局にお薬手帳を持参した患者の医療費が原則的に安くなるように、次のように料金が見直されました。

1.過去6カ月以内に来局し、お薬手帳を持参した患者の指導料の自己負担は、3割の人は110円、2割の人は80円、1割の人は40円。
2.初めての来局や、お薬手帳を持参しなかった場合の指導料の自己負担額は、3割の人は150円、2割の人は100円、1割の人は50円。

患者の自己負担は、1回につき最大で40円の差が出るようになりました。これまで、受診するごとに、病院や診療所の前にある薬局でバラバラに薬を受け取っていた人も、今後は利用する薬局を決めて、毎回同じところにお薬手帳を持参するほうが、医療費が安くなるのです。

大病院の処方せんを集中的に受け付けているような薬局では、上記の料金があてはまらないケースも出てきますが、手帳に情報を記録してもらっても医療費が高くなることはありません。今後は、薬局には必ずお薬手帳を持っていくようにしましょう。
健康管理で活用するためのポイント
とくに、高齢の人にとっては、お薬手帳は健康を守るための必須アイテムです。高齢になると、日常的に複数の医療機関を受診する機会が多くなりますが、それぞれの病院や診療所では、患者が服用している薬をすべて把握することはできません。その結果、医師も気がつかないうちに、飲み合わせのよくない薬が処方されたり、ほかの医療機関で出された薬と同じものがダブって処方されたりすることがないとも限りません。

複数の医療機関から処方された薬を1冊の手帳にまとめて管理しておけば、薬の相互作用や重複投与を見つけやすくなり、事故を未然に防げるようにもなります。

時々、何冊もお薬手帳をもっている人を見かけますが、それでは情報が分散してしまい、本来の意味をなさなくなってしまいます。ふだん飲んでいる薬の情報は、1冊の手帳にまとめて、薬剤師に最新の情報に更新してもらうようにしましょう。

また、手帳には、どんな持病があるか、アレルギー体質かどうかなどを書いておいたり、日常的に飲んでいるサプリメント、よく使う市販薬などもメモしておくと、薬剤師から適切な指導を受けられるようになります。

お薬手帳は、あなたの健康を守る大切なもの。持たずに薬局に行くと、余計な医療費もかかるので、常に携帯する習慣をつけましょう。

※上記は2016年4月現在の制度の概要を説明しています。制度の内容や金額は変更となることがあります。
早川幸子
早川 幸子 さん
1968年、千葉県生まれ。フリーライター。
編集プロダクション勤務を経て、1999年に独立。新聞、女性週刊誌、マネー誌などで、年金や医療費などの社会保障、民間医療保険、家計の節約など、身の回りのお金の記事を執筆。
著書に、『読むだけで200万円節約できる!医療費と医療保険&介護保険のトクする裏ワザ30』(ダイヤモンド社)などがある。
現在は、ダイヤモンドオンライン「知らないと損する!医療費の裏ワザと落とし穴」、ジャパンナレッジ「コトバJapan!」などを連載中。

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