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介護のきほん 2015.11.18

大人用紙おむつの使い方と注意するポイント

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大人用の紙おむつは多くのメーカーから市販されており、寝たきりになった方への排泄ケアにおいてたくさんのメリットがあります。日常的に正しいおむつ交換を行うことで感染対策上の利点もあります。紙おむつの正しい使い方を知って快適な排泄ケアを行いましょう。
正しい紙おむつの選び方は?
紙おむつには、外側に着けるアウターと内側に着けるインナーがあります。アウターにも、足を通して履く「パンツタイプ」と、装着してテープで留める「テープタイプ」の2種類があります。いずれの場合も、内側にはパッドタイプのインナー(内側のおむつ)を着けます。
紙おむつは肌触りや吸収性に優れ、種類も多く、身体の状態に適したさまざまなタイプがあるので自立度に合わせて選ぶことができますが、着ける人の状態をよく見極めて、最適な種類のおむつを使うことが大切です。

紙おむつには、外側に着けるアウターと内側に着けるインナーがあります。アウターにも、足を通して履く「パンツタイプ」と、装着してテープで留める「テープタイプ」の2種類があります。

たとえば排泄の自立訓練中の方や失禁の可能性がある方はパンツタイプのアウター(外側のおむつ)を、長期にわたって寝たきりの状態にある方や排泄の全介助が必要な方にはテープタイプのアウターがいいでしょう。

いずれの場合も、内側にはパッドタイプのインナー(内側のおむつ)を組み合わせて使用することが出来ます。

さらにアウターを選ぶ際には、着ける本人のウエストやヒップサイズ、排尿の回数や吸収量をよく考えて、適切なものを選択してください。

インナーは、できる限りアウターと同じメーカーのものを選ぶこと、吸収量や排尿の回数、また性別や体の状態に合わせて最適な形状のものを選ぶのがポイントといえます。
パッドタイプを併用するメリットって?
アウターと一緒にパッドタイプのインナーを着けることで、おむつ交換の際にはインナーだけを交換して使うことが可能で、外側のおむつを換えずに済ますことができます。

それによって、介護する側の肉体的負担や心理的負担を減らすことにつながり、同時にアウターの交換の回数が減りますから経済的な負担の軽減にもなります。

パッドタイプのインナーには「昼用」や「夜間用」、「男性専用」などの種類がありますので、使用する時間帯や排尿の量、使用する人の状態によって使い分けると良いでしょう。

また、吸収量に不安を感じて、インナーを重ねて使う方がおられますが、パッドの重なりですき間ができ、漏れの原因になることがあります。おむつはインナーとアウター1枚ずつの使用を基本にして、重ねづかいは避けましょう。
おむつ交換時に気をつけることは?
高齢者は身体の抵抗力が落ち、感染症にかかりやすくなっています。おむつ交換の前後には、介助する側は手指をきちんと洗って清潔に保っておくことが必要です。そして交換の際には、介助者はエプロンと手袋を着けることを忘れないようにしましょう。またおむつ交換は、寝たきりの人の健康状態を知るための手掛かりを得る機会にもなります。おしっこの量や色に変化はないか、便の状態や下痢や便秘をしていないか、また肌にかぶれや赤みといった異変がないかなど、日頃から注意して見てあげる習慣をつけたいものです。
おむつの交換は、時には感染のリスクなども伴いますので、介助側の人には気をつけるべきポイントがいくつかあります。

高齢者は身体の抵抗力が落ち、感染症にかかりやすくなっています。おむつ交換の前後には、介助する側は手指をきちんと洗って清潔に保っておくことが必要です。そして交換の際には、介助者はエプロンと手袋を着けることを忘れないようにしましょう。

交換途中の排便や、おむつの外に便がこぼれるなどでベッドの周囲が汚れないよう、ケアシーツを敷くなどの工夫をすることも必要かもしれません。また、常時おむつに排泄がある場合には、陰部が不潔になりがちですから、おむつ交換の際には必ず清拭する習慣をつけたいものです。

たとえば、皮膚に付いた排泄物を拭き取り清拭する際に、洗浄力の強い石けんで陰部を洗い過ぎると、かえって皮膚にダメージを与えかねません。石けんなどの洗浄剤を使った丁寧な洗浄は1日1回程度とし、それ以外の清拭には、油性の清拭剤やウェットティッシュを活用することをおすすめします。

またおむつ交換は、寝たきりの人の健康状態を知るための手掛かりを得る機会にもなります。おしっこの量や色に変化はないか、便の状態や下痢や便秘をしていないか、また肌にかぶれや赤みといった異変がないかなど、日頃から注意して見てあげる習慣をつけたいものです。
渡辺光子
渡辺 光子 先生
日本医科大学千葉北総病院 看護師長
皮膚・排泄ケア認定看護師
ストーマや瘻孔周囲の皮膚トラブルや褥瘡、慢性潰瘍といった皮膚の保護や皮膚障害への対処を主な目的とする、創傷・オストミー・失禁看護のエキスパートとして広く活躍中。

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