第16回 どっちをとる?どちらも頑張る?子どもの中学受験とスポーツをどう考える?

第16回 どっちをとる?どちらも頑張る?子どもの中学受験とスポーツをどう考える?

子どもの将来を考えると、このままスポーツを続けていくのか、中学受験のためにもっと勉強したほうがいいのか悩みます。まして、子どもが大好きで打ち込んでいるスポーツならなおさらのこと。中学受験とスポーツをどう考えればいいのか。数々の事例に接していらっしゃる中学受験研究の専門家に聞きました。

★100P当たる!会員限定アンケート実施中。このページの最後までご覧ください。

子ども自身が納得して道を選ぶことが大前提

スポーツと中学受験、どちらを選ぶのか、そして、スポーツから受験へスイッチする時期をいつにするのかは、親が決めるのではなく「子ども自身が考えて選ぶ」ことが大前提。とはいえ、どうしたら、子ども自身が納得して道を選ぶことができるのでしょうか?

森上教育研究所 代表取締役 森上展安さん

中学受験、中高一貫の中等教育を対象とする調査、コンサルティングを行う中学受験研究の第一人者。保護者向け勉強会「わが子が伸びる親の『技』研究会」(oya-skill.com)を開催。著書に『10歳の選択 中学受験の教育論』(ダイヤモンド社)など多数。

受験かスポーツかの選択に正解はない

中学受験には、いわゆる難関校受験と、スポーツで有名な学校を選ぶなど学校の特徴にひかれて受験する場合と、大きく分けて2つのケースがあります。まずは、お子さんの伸ばせる能力を伸ばしてあげようというスタンスに立つことが大事です。その上で、学業中心、スポーツ中心、どちらを優先するのか、ウエイトの置き方はいろいろあり、それを選ぶ決め手はお子さんの能力です。

スポーツは週に1、2回やるだけで楽しむくらいであれば、難関校受験との両立も可能でしょう。経済的に余裕があるなら、塾のスケジュールに合わせるのでなく、個別学習でお子さんの勉強スタイルをオーダーメイドする方法もあります。バリエーションはいろいろあるので、初めからどちらかを断念する必要はありません。

難関校受験をめざす場合は、小学校5年生になると塾が忙しくなります。スポーツは休むのかやり続けるのかなどの大きな方針は、小学校3年生くらいまでに決め、5年生のころには受験の目的を明確にしたほうがいいでしょう。

子どもと話し合うときのポイント

スポーツをいつごろやるのか、時期については、お子さんとよく相談してください。お子さん自身が「ここまでやったら、いいかな」と思える落としどころを見つけることが大切です。たとえば、この試合が終わったら、このポジションがとれたらなど、達成感を得られるときを「本人が考えて決める」ことが大切です。もしスポーツがうまくいっていて、本人も頑張りたいなら、6年生の夏まで続け、塾に行けない部分は個別指導をつけるという手も。本人の選択の結果で、勉強とスポーツの時間配分が難しくなる場合は、「こういうふうに時間を使おうね」と話し合います。

このとき、親が無理やりスポーツをやめさせると、あとでこじれる原因になるので気をつけて。子どもが納得できるプロセスを踏むことが大切です。親と素直に話せないようなら、監督やコーチなど斜めの関係の大人から話してもらうのもいいですね。この場合も、まずは親が監督などとよく話して、子どもの将来のためになる道を示唆してもらいましょう。

進路選びの話し合いの際には、同じスポーツをする先輩の中にモデルがあるといいです。「◯◯くんはいったん受験でスポーツを休んだけど、中学からまたやってるよ」「□□校に入った△△くんは、小学校5年生から塾に絞ったようだよ」などと話すとイメージしやすくなります。

両立する!と決めたときの時間配分や効率のよい学習法

スポーツも勉強もどちらも頑張るということは、限られた時間をいかに使うのかということ。スポーツの練習と塾通い、週末の試合とテスト、これらの時間管理はどのようにしたらいいのでしょうか?

塾の日とスポーツの日は別に組む

勉強とスポーツを両立させるには、放課後の時間の使い方が鍵となります。成長過程にある子どもたちは、栄養不足と睡眠不足が脳と体の成長をむしばみます。最近は時間栄養学が注目されていますが、いつ・何を食べたらいいのかという栄養摂取について考えるとともに、理想をいえば10時間は睡眠をとりたいものです。栄養と睡眠を基本に考えて、その間に何ができるのかを組み立てます。

限られた放課後の時間の中で、スポーツと塾とを同じ日に入れるのは難しいもの。どちらかにして1日の生活リズムを守りましょう。塾にはお弁当を持たせ、帰宅したら少し復習して、なるべく早く寝かせてください。週末もスポーツの日と勉強の日を分けてあげたいです。

宿題が多い塾もあるようですが、わからない問題につまずいて夜遅くまで勉強するのはNG。わからないことは夏休みなど時間のあるときに回しましょう。まずはお子さんが単元のどこまでわかっていて、どこからわかっていないかということを把握することが大切。それには、お子さんの学習の進行具合をチェックし、教材にシールをはるなどして、「どこまで理解できている」のか管理してあげましょう。

限られた時間の中での効率のよい勉強のしかた

だれしも得意科目と不得意科目があります。受験のときには、不得意科目の点数を上げたいと思いがちですが、嫌いなものをたくさん食べさせるのは無理なのと同じ。不得意なものを少なくする努力は必要ですが、ここまでわかればよいという最低限にとどめてください。一方で得意科目をどんどん伸ばしていくと、いずれ、その考え方がほかの科目にも使えるようになることがあります。

また、不得意科目やつまずいていた単元などは、夏休みなどの長期休暇にていねいにやるといいでしょう。そのためにも、お子さんの不得意なことや、どこでつまずいているのかを親がしっかり把握しておいてあげます。

受験とスポーツの両立のために、親ができること

頑張るわが子を応援したいと親が思うのは当然のこと。でも、励ましすぎてプレッシャーを与えるのもよくないだろうし、どんなかかわり方がよいのでしょうか? もしうまくいかなかったときには、どう受け止めてあげればいいのでしょう?

両立がいいことだと励まし、応援する

生活リズムを守る、栄養のある食事を食べさせる、頑張っていることをほめることなどの基本に加えて、ぜひやっていただきたいのは、「勉強もスポーツも、両方大事だね」という親の考え方を、いろいろな場面で示すことです。両立は欲張りでダメなことと思わないよう、「いいことだから、どんどんやりなさい」というメッセージを伝えます。

受験勉強は1つのスキルでしかなく、社会で生きるにはコミュニケーション力などさまざまな力が必要です。スポーツはそれらの力を身につけるのにぴったり。両立することは素晴らしいことなのです。その上で、「だけど大変だよね。応援するよ」と、限られた時間の中で、どういうふうにするとよいのか、意識的にやることを一緒に考えましょう。

意識的に取り組む態度は、勉強にもスポーツにもどちらにも役立ちます。日ごろからスポーツの練習の目的を意識できている子は、勉強についても授業を聴きながら、ここまではわかる、ここからはわからないと意識できます。それが、学習の効率アップにつながります。

「君はどう考えたの? そう思って決めたのならいい」という会話を続ければ、自分で考えることを大切にできるようになります。

もし第一志望の学校に入れなかったら…

もし志望校受験に失敗しても「たかが受験の失敗、たいしたことないよ」と話してあげてください。まずは、親がここに受からないと、この子の人生が終わるなんて思わないこと。失敗したら取り返せばいいだけ。「いろいろな人生があるよ」と伝えましょう。これからの人生を生き抜く上で、子どもにたくましさを身につけるためには、失敗も悪いことではありません。

失敗を糧にする上でも、スポーツをやっている子にはたくましさがあります。日ごろからスポーツで勝ったり負けたりしているのでメンタルが強いというメリットがあります。

ただし、どうして落ちたのかを直後に理解しておくことは大切です。入試問題と解答を照合し、どこができていて、どこが間違っていたかを把握。間違いを非難するのではなく、どこまで理解できていたかを確認しましょう。

子どもの理解力は、時間に比例して伸びるのではなく、いろいろな学習や体験が積み重なったときに、一気にぐーんと伸びることがあります。それが入試に間に合わないこともあるのです。しかし、受験までやってきたことは無駄になるわけではなく、高校や大学で伸びることも。中学受験時にわかっていなかったこともあとでわかればいいのです。

中学受験はスポーツ同様、正しい判断ができるようになるためのトレーニングであり、子どもを「自立」させるためのもの。試合に勝つことや受験に合格することは手段であって目的ではありません。それを親が意識しましょう。

「スポーツキッズママになろう!」TOPはこちら>

お役立ち情報満載!バックナンバーはこちら>

マクドナルドはスポーツキッズを応援しています

マクドナルドは、子どもたちの心とからだの健全な成長を願って、さまざまなスポーツ支援活動を行っています。

「JFA 第42回全日本U-12サッカー選手権大会 決勝大会」でみごと全国優勝を果たした「川崎フロンターレ U-12」(神奈川県川崎市)をマクドナルドが店舗へ招待。「祝勝会」が開催されました。この祝勝会は、選手はもちろん、監督・スタッフを含めたチーム全員をたたえるイベント。優勝記念品の贈呈や、選手たちも大好きなビッグマックセットで優勝をお祝い。チームのキャプテンは全国大会優勝の思い出と来期に向けた新たな決意を語りました。

子どもたちの夢や希望がつまった今日を、マクドナルドは全力で応援しています。

「JFA 第42回全日本U-12サッカー選手権大会」についてはこちらから>

マクドナルドの少年サッカー支援について 詳しくはこちら>

マクドナルドのスポーツ支援活動をもっと見る>

100P当たる! ライフスマイル会員限定アンケートはこちら会員