第20回 トップアスリートは必ず書いていた!?夢がかなうスポーツノートって?

第20回 トップアスリートは必ず書いていた!?夢がかなうスポーツノートって?

野球でもサッカーでも体操でも、トップアスリートは必ずといっていいほど、小学生のころからノートを書いていたといわれます。彼、彼女らはどんなことを書いていたのでしょうか。技術を高め、夢をかなえるノートとは?
コーチング科学の専門家に聞きました。

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ノートを書くことで記憶を整理し、定着させる

最近よく耳にする「スポーツノート」。実際、コーチにすすめられてノートを書いているスポーツキッズも多いようです。でも、「続けられない」「書くことがわからない」などの声も。そもそもスポーツノートはなぜ書くといいのでしょうか?

早稲田大学 スポーツ科学学術院 教授
堀野 博幸先生

人間科学博士。専門はコーチング心理学、コーチング科学。早稲田大学人間科学部卒業、同人間科学研究科博士課程中退。防衛大学校助手、早稲田大学専任講師、准教授を経て2015年より現職。日本サッカー協会(JFA)アカデミー・心理サポート(女子担当)、JFAインストラクター、アジアサッカー連盟テクニカルスタディボードメンバーとして活躍中。著書に『トップパフォーマンスへの挑戦』『こころを強くする「夢ノート」』など。

イラストで表現するトップアスリート

今を時めくトップアスリートたちが、子どものころからスポーツノートを書いていたという話は有名です。たとえば、体操の内村航平選手。内村選手のノートはイラストがいっぱいです。シンプルに技の流れを絵で表現し、文字は少しだけ。動きは文字で書くより、イラストで整理するほうがわかりやすいですよね。トップアスリートたちは、体の感覚を客観的にとらえ、イメージに落とし込むのが上手な人が多いです。腕のひねり方や足の上げ方など、動いたときの形を考えながら書いています。

サッカーの中村俊輔選手は著書『夢をかなえるサッカーノート』(文藝春秋)の中で、高校時代から書き続けているノートを公開しています。そこにも人の動きやゴール前のメンバーの位置などがイラストで描かれています。

ノートを書くと、なぜいいの?

ノートを書くのがなぜいいか。1つには、自分がしたことを思い出し、記憶を定着できることです。練習では日々新しい方法が入ってきますが、そのままでは、短期記憶から消えてしまいます。それを長期記憶に残すには、出来事にスポットライトをあてて意味をつけることが必要。ノートに書くことで、それがしやすくなります。

2つめは、頭の中に余裕ができることです。日々入ってくる情報をすべて覚えておくのは無理。ノートに書くことで、いったん頭の外に出します。メモリーがいっぱいだと動きが悪くなるパソコンと同じで、リフレッシュすると新しいことを考えられるようになります。

さらに、自分を客観的に振り返るというメリットもあります。客観的になることで、思考が整理できます。とくに動作は頭に思い浮かべるだけでは整理がつきにくいので、文字やイラストで書くことで、「ここはどうなんだろう」と体の細部まで注意が向きやすくなります。

「ポジティブ思考」と「自己効力感」を育てるノートの書き方

では、ノートにはどんなことを書けばいいのでしょうか? いきなり練習日記をつけるのは難しいので、「最初のハードルを下げるためにシンプルなことから始めて」と堀野先生。具体的に教えていただきました。

まずは、「今日、楽しかったこと」を3つ書く

最初は「今日、楽しかったこと」を子どもに3つ書いてもらいましょう。書くのが難しかったら、お話しするのでも構いません。忘れていた出来事を思い出してイメージを想起させます。このときのポイントは「ポジティブ」。子どもが言ったことに「そう、よかったね」と受け止めると、きっとお子さんも笑顔になり、ポジティブ思考にスイッチが入ります。お母さん自身も考えて、紹介しながらお子さんと一緒に楽しむと、子どものポジティブ度はグングン高まっていきます。

それから、「今日頑張ったこと」「もっと頑張りたかったこと」「明日頑張りたいこと」を挙げます。「できなかったこと」も「もっと頑張りたかったこと」と、とらえ方を変えてポジティブに。トップアスリートたちは「おれはできる」という自己効力感が高い人たちが多いですが、その根底にはポジティブ思考があります。ノートを続けるためにも「ポジティブ思考」がいちばん大切です。

イメージを具体化するためにイラストにする

自分のことを振り返り、ノートを書く習慣がついたら、次のステップでは自分の感覚を鮮明にするために簡単なイラストを描いてみましょう。イラストに「ここを伸ばす」「ここがポイント」などとメモを入れれば、文章にしなくてもOK。

絵が苦手な子には、一つ楽しい練習方法があります。文字をイラストにするのです。たとえば「水」。「コップ」「蛇口」「ペットボトル」「川」など、いろいろな表現ができますね。子どもがどんな絵を描いても、「なるほどね」「うまいじゃん」とほめることを忘れずに。時間を10秒に限定して、考え込むのではなく「課題(ごはん、花、顔などなんでもあり)」をどんどん描いていく練習をすると、イラストを描くことに抵抗がなくなります。イラストに色をつけるのも楽しくなるコツの一つです。

ポジティブマップを書いて、課題を明確にする

次に作りたいのが、ポジティブマップです。紙の真ん中に「次の試合で勝つ」とか「記録を〇〇伸ばす」など目標を書き、それができたときのイメージをイラストに描きます。そして、その目標のために、どんなことを頑張ればいいのか線で結んで書き込んでいきます。チームメートとの関係をどうする? 体づくりのためには? など、やりたいことをどんどん広げていきます。それを続けることで、勝つために協力し合うチームメートや、ごはんを食べさせてくれる家族のことも、ポジティブに見られるようになるでしょう。ポジティブマップは「将来の夢:“夢ノート”」への道筋を整理するのにもおすすめです。

ノートを書くことが楽しくなる!親の言葉かけ

ノートを続けるには、書くことが楽しくなることが大切。ノートはできなかったことを反省するためでなく、目標を明確にし「できた」という達成感を味わい、「自己効力感」をアップさせることが目的です。
そのための親の言葉かけなど、かかわり方についてアドバイスをいただきました。

ノートを見たときにやりがちな親のNG対応は?

親がやりがちなのが、「ちゃんと書きなよ」「もっと書くことあるでしょう」などの言葉かけ。ですが、これは逆効果。子どもの書く気がうせてしまいます。大人もそうですが、子どもには承認欲求があり、自分のことを認めてほしいと思っています。否定せず、認めて受け入れて、思考を広げてあげる問いかけが大切です。「へぇ、すごいね」「今日はこんなことがあったんだね」とポジティブに受け止めた上で、「これ、いつごろまでにやれそうかなぁ?」「これ、どうしたらできそうかなぁ?」などと、ノートに書くことのヒントになる問いかけをしてください。具体的な言葉かけが思い浮かばないなら、「へー」「ほー」「ふーん」と相づちを打つだけでもOK。子どもの話に共感することで、子ども自身の考えを引き出してあげるといいでしょう。

「毎日書かなきゃ!」もNGです。書く習慣がある程度ついていれば、毎日じゃなくても大丈夫。疲れたときまで無理に書かせる必要はありません。

自分で工夫しながらやることで、初めて自分の力になる

ノートに書く目標設定のポイントは、難しいかもしれないけどやればできそうなこと。成功率7〜8割のことを、「明日頑張りたいこと」として、目標にします。ノートのいいところは、それを翌日に振り返ったときに、目標をクリアできたことが目にできて、自信がつくこと。やればできる、頑張ればできるという小さな自信の積み重ねが、スポーツに大切な「自己効力感」を育てます。

子どもたちは教えてあげると早くできるようになります。ただ人に言われてやったことは、またすぐにできなくなりがちです。逆に自分で工夫しながらやってできたことは、同じような場面になったときに、必ずできるようになります。ノートを書く目的はここにあります。それはスポーツに限らず、勉強なども同じです。スポーツノートで思考の整理法が身につくと、受験や人生設計なども、子ども自身が前向きに考えることができるようになるでしょう。

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