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ひじ周辺の骨折

■関節周辺の骨折は変形を残すことも
子どもはよく骨折を起こします。子どもの骨折では、成人の骨折とは違って、折れた部分が完全に離れてしまわず、竹を折ったときのように、つながったまま折れてしまうことも多くみられます(若木骨折)。このような場合には、X線写真でも注意して見る必要があります。
子どもの骨折は大人に比べて治りが早く、多少の変形も成長するうちに矯正されてしまいます。
ただし、関節の近くの骨折では成長が障害されて変形や短縮が生じることがあります。ことにひじの周辺の骨折は子どもに多く、正しい治療をしないと成長障害や動きが悪いなどの障害を残しやすいので注意が必要です。
骨折部位の正しい診断と適切な治療を
ひじ周辺の骨折には、いくつかあります。どの骨折でもひじのまわりが腫れて、触れたり動かそうとすると痛がります(図17-13)。
図17-13
上腕骨顆上骨折
もっとも多い骨折で、高いところから落ちて手をついたときに起こりやすいものです。ひじの関節のまわりが強く腫れて、時に内出血がみられます。
痛みが非常に強いときには血管が圧迫されていたり、腫れが強いために手にいく血液の流れが障害されて、筋肉や神経が機能しなくなる危険があります。すぐに整形外科医に診てもらいましょう。
治療は骨折した部分のずれの程度などにより異なります。ずれが小さい場合は整復してギプス固定することが原則です。ずれが小さくなかったり、整復が難しい場合には手術を行います。手術には、麻酔をかけて手で骨折を整復してワイヤーで固定する方法(経皮的ピンニング)と、傷を開けて骨折を戻す方法(観血整復)があります。これらのほかに、入院してうでを牽引して治す方法もあります。腫れがひどかったり、手指がしびれたり、手首で脈が触れにくかったりするときには、緊急に治療を行います。
上腕骨外顆骨折
これは上腕骨の外側の部分だけが折れるものですが、関節の中に骨折が及んでいるため、手術が必要になることが多い骨折です。
小さな子どもでは、この部分はまだ軟骨のままであるため、X線写真でも骨折がよくわからないことがあります。
骨のずれがほとんどない場合には、ギプスを巻いて治療します。しかし、骨折した部分の骨が筋肉の力で引っ張られて、元の位置から大きく離れてしまうことも珍しくありません。このような場合には、手術が絶対必要です。
不幸にしてくっつかなかった上腕骨外顆骨折では、成長とともにひじが外側に曲がった変形(外反肘)が目立ってきて、指をまっすぐに伸ばせない、小指、薬指がしびれるなど神経の障害が出るおそれが強くなります。はじめに正しく診断して、治療することが大切です。
橈骨頸部骨折
この骨折では、骨片が大きく離れてしまうことはありませんが、彎曲変形が起こります。彎曲が強い場合には手術が必要になります。
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