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かぜ(上気道感染症)

かぜという病名ほど小児科医と母親との会話の中でよく使われている言葉はありません。極端な場合には、はじめから「かぜです」と自己診断をして来院するお母さんもいます。この場合の「かぜです」は、「どうも具合が悪いのです」と同じ意味に受けとったほうが、その後の診療がスムーズにいきます。
実際、熱っぽかったり、頭が痛かったりして、かぜのような症状であったものが、意外にほかの病気の始まりであったりすることがあるからです。
お母さんは漠然とかぜと言っていますが、かぜとはどういうものなのか、医学的にもいまひとつはっきりしていません。
一般には、呼吸器粘膜の一部または全体の急性炎症のために、鼻水や、くしゃみ、鼻づまり、のどの痛み、せきの出る病気を、かぜ症候群と呼んでいます。おかされる場所も、鼻やのど(咽頭、喉頭)の上気道から気管、気管支と、広い範囲にわたっています。そして、鼻からのどに感染が起こったものを上気道感染(上気道炎)といいます。
通常は、体力があれば自然に治るもので、3日から1週間程度でよくなります。
■こんなときは要注意
乳幼児のかぜは、高い熱が出たり、ひきつけを起こすこともあります。下気道感染(肺炎)を起こしたときは、せきがひどく息苦しくなります。
ぐったりしたり、うとうと眠ってばかりいたり、食欲がほとんどない場合や、熱が4日以上もつづいたり、一度下がった熱がまた出てきたときは心配なサインです。
■安静、睡眠、栄養を十分に
かぜの特効薬はインフルエンザ以外は今のところありません。これはかぜの原因がおもにウイルスであるためと、ウイルスにもいろいろな種類があるからです。したがって、安静と保温、十分な睡眠と栄養などの家庭での看護がもっとも大切になります。
また乾燥を防ぐために、十分な水分を与えるとともに、蒸気を立てるなど環境をととのえてあげることも重要です。
熱やせき、たんは、からだが必要があって起こしている症状ですので、むやみにを飲ませて症状を抑えないようにしましょう。ただし、症状がひどくて栄養もとれないようなときは、かかりつけの医師に診てもらって、症状に合った薬を処方してもらってください。せきがなかなかとれないからといって、だらだらと薬を飲ませるのでなく、薬を変えてもらうなり、いったんやめて様子をみることも必要です。
かぜの大部分はウイルスが原因なので抗菌薬は不要という学者もいますが、細菌やマイコプラズマで起こる場合もあり、また二次感染の予防のためにも使われます。ことに高熱がつづくときや、乳幼児では必要です。かかりつけの医師の指示に従って飲ませるようにしましょう。
■かぜの後に注意して観察すること
急性中耳炎はかぜの合併症としてよくみられます。園児になると耳の痛みを訴えますが、赤ちゃんでは異常にきげんが悪い、なかなか熱が下がらない、食欲がない、夜中にぐずったり、ひと晩じゅう泣きつづけるなどの症状から推察します。嘔吐や下痢を伴うこともあります。
中耳炎が長い間治らないときは、抗菌薬が効かない細菌(薬剤耐性菌)によることがあります。かかりつけ医とよく相談してください。
かぜのなかでことに警戒を要するのは、溶血性連鎖球菌(溶連菌)による扁桃(咽頭)炎です。かぜ症状がいったん治まった後、2~3週たってから急性腎炎が起こることがあります。血尿とむくみがおもな症状です。リウマチ熱も溶連菌による扁桃炎が原因です。7~10歳の子どもに多く、1~5週たってから、発熱、関節痛が現れます。
溶連菌の診断は、咽頭部から粘液をとって簡単に調べることができます(迅速診断)。まわりで流行している場合には注意が必要です。
昔から、かぜは万病のもとといわれていますが、現在でも通用することわざです。
※薬
インフルエンザや水ぼうそうなどのとき、解熱薬としてアスピリンを服用すると重症な脳症(ライ症候群)を起こすことがあるといわれています。かぜの場合も使わないほうがよいでしょう。
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