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周期の乱れは体のSOS。
月経不順の原因と治療について教えて!(1)

監修:岡野 浩哉 先生

おかの・ひろや 飯田橋レディースクリニック院長。医学博士。群馬大学医学部を卒業後、同医学部産婦人科(12年間)、大宮赤十字病院、前橋赤十字病院、群馬県立がんセンター、東京女子医科大学産婦人科(7年間)、米国メイヨ・クリニック(研究員)などを経て、平成20年に飯田橋レディースクリニックを設立。日本産科婦人科学会専門医、日本女性医学学会幹事・評議員、日本骨粗鬆症学会評議員、日本産科婦人科学会/日本女性医学学会編「ホルモン補充療法ガイドライン」作成委員。テレビを始め新聞、雑誌などメディアでも、婦人科疾患や更年期のケアなどについて分かりやすく解説している。

医学的には周期が長すぎても短すぎても“月経不順”とされ、無排卵の場合は治療が必要なことも。月経不順が起こるメカニズムと心配しなければいけない病気、その治療方法、出産後の生理などについて詳しく特集します。

どんな状態のときを、月経不順というの?

周期的に生理がきていても、24日以下、39日以上のときは、排卵の有無をチェック!

昼間、自分の基礎体温のグラフをみながら「私の周期は40日だけど、ちゃんと排卵があるから安心ね」と頭のなかでつぶやいている女性。

生理の周期は、前の生理が始まった日から次の生理が始まる前日までの日数で数えます。医学的には、周期は25日から38日の間で、その変動が6日以内を正常としています。
しかしその女性ごとに体のリズムは異なるので、「私は40日ごとに生理があるけど月経不順なの?」というと一概にそうとは言えません。もし周期が24日以下だったり、39日以上だったりしても、きちんと排卵があれば“その周期がその女性特有の周期”ということになり、あまり心配はいりません。
一方で、生理が周期的に来ていたとしても、無排卵の場合は治療が必要になります。

その女性特有の周期が乱れ、次にいつ来るかわらないときは要注意

周期的にきちんときていた生理のリズムが乱れ、“次にいつ来るかわからない”状態を月経不順と呼びます。「先々月は23日周期できて、先月は28日間、今月は48日間」などのように周期が読めないようなときは、婦人科で異常がないかチェックしてもらいましょう。しかし女性の体はストレスなどの影響を受けやすいので、1回くらい周期が乱れたとしても心配ありません。
ちなみに3カ月以上生理がない場合は、まず妊娠の有無を確認し、妊娠していない場合は原因を調べ治療を行います。

月経不順かな・・・と思ったときの受診のタイミングは?

次にいつ生理が来るか読めないときや、無排卵が3カ月続いているときは受診を

「私の生理、何か最近おかしいかも・・・」と感じたら面倒でも基礎体温をつけてみてください。最低2カ月くらいつけてみると、排卵の有無や周期などが分かります。基礎体温で高温期が無い場合は、無排卵性月経の可能性があります。
無排卵の状態が3カ月ほど続いていたり、3カ月以上経ってもいつ生理が来るかわからない状態が続いていたりしたら、早めに婦人科で相談をすることが大切です。

月経不順の原因には、どんなものがあるの?

ストレスや無理なダイエット、卵巣機能の低下による女性ホルモン不足など

★ストレス

卵巣はストレスに弱い臓器です。卵巣に“排卵しなさい!”と命令しているのは脳の「視床下部・下垂体」という場所ですが、強いストレスを感じると、すぐにダメージを受けて命令が出せなくなってしまうのです。排卵のリズムが乱れたり、無排卵になってしまうと、月経不順になります。

★無理なダイエット

正常に生理(排卵)がある状態は、妊娠ができる体であるということです。つまり、無理なダイエットで急激に体重を落としたり、体重が40kgを下回るようになると、体が“生命の危険”を感じて生理を止め、妊娠させないようにするのです。体の防御反応ともいえます。

ダイエットをしすぎてスリムになりすぎてしまった20代の女性。「そういえば、もう3カ月も生理が来てない・・・」と、スマホのスケジュールをみながらつぶやいている。

★排卵の障害

「多嚢胞性(たのうほうせい)卵巣症候群※」のような疾患で卵巣がうまく働かなくなると、排卵ができなくなり、月経不順が起こります。卵巣がうまく働かないその他の原因としては、前述のストレスに加え、体重減少、加齢などが考えられます。
※卵巣に卵胞(卵子の入った袋)がたくさんできて、なかなか排卵ができなくなる病気。

★高プロラクチン血症

「プロラクチン」は母乳を作るホルモンです。授乳中でもないのにプロラクチンが過剰に出過ぎると、“まだ授乳中で母体が回復していないのに妊娠してしまうと危険だから、排卵を止めよう”と体が勘違いしてしまうのです。これが高プロラクチン血症で、無排卵による月経不順をまねき、無月経にもなります。

★甲状腺ホルモンの分泌異常

喉にある甲状腺で作られる「甲状腺ホルモン」は、過剰でも足りなくても卵巣の働きを弱めてしまうことがあります。

次のページでは、月経不順の治療方法や出産後の生理などについて詳しく見ていきます!

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